咳と肋間神経痛
2017/11/02
僕のケースには当てはまらないのであるが、肋間神経痛で苦しんでいる人の中には、喘息などの咳によって肋間神経痛を発症する人もいる。
この場合、肋間神経が痛むメカニズムは一体どのようになっているのであろうか?
激しい咳は筋肉を刺激し神経を圧迫する
人が咳をする時、どうしても体が緊張状態になり、筋肉は必然的に収縮するため、肋間神経を圧迫することになる。
肋間神経痛の原因3つについてでも書いてる通り、肋間神経痛の本質的な原因は、肋間神経の圧迫によるものだからである。
また、激しい咳によって肋間神経痛が引き起こされることもあるのだが、逆に、肋間神経痛の状態のときに咳をすると、それがまた激痛を引き起こす原因となることもある。
ご存知のように、人が咳をする場合、大量に大きく空気を吸い込み、一瞬でその大量の空気を勢い良く吐き出す。
その際にかかる筋肉への負担が、肋間神経を圧迫するため、肋間神経痛のときの咳は肋間神経が激しく痛むのである。
いわゆる「卵が先か鶏が先か?」の議論になりそうであるが、肋間神経痛の場合、どちらからでも引き起こされることがあるのである。
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肋骨にヒビが入っている可能性は?
高齢者の方など、骨密度が薄い人や骨粗しょう症の人などは、咳をすることによって肋骨にヒビが入ることも多いそうだ。
もしあなたの肋骨が、肋間神経痛によるものなのか、あるいは肋骨に何か異常をきたしていることによるものなのかを判断したければ、肋骨の痛みが、一時的に収まる痛みなのか、それとも慢性的に1日中痛むものなのか、を判断してみてはどうだろうか?
もし肋間神経痛である場合、1日中神経が痛むと言う事はまずない。
もしその肋骨周辺の痛みが1日中続くものなのであれば、肋骨の異常を考えた方が良いだろう。
そういう場合は、すぐに整形外科に行ってレントゲン撮影することをお勧めする。
また、こちらのブログでも書いてある通り、痛むポイントが肋骨周辺の狭い範囲で限られている場合は、骨にヒビが入っている可能性が高く、広範囲で痛みが出る場合は、肋間神経痛の可能性があるようである。
咳によって肋間神経が痛む場合の対処法
僕が肋間神経が痛むときによくやっていた対処法は、ずばり腹式呼吸である。
通常の肺呼吸の場合、どうしても肋間神経周辺の横隔膜が刺激され、痛むことが多い。
腹式呼吸にしてみるとよくわかって頂けると思うが、自分の下腹部をイメージしながら、ゆっくり大きく呼吸することに寄って、不思議と肋間神経痛はおとなしくなることが多かった。
また、通常の肺呼吸の場合、肺にたまっている空気の20%前後しか、呼吸によって入れ替わらないそうである。
1日1回でもいいので、身体中の空気を新鮮な空気を入れ替えるためにも、腹式呼吸の時間を設けることをオススメする。
肋間神経痛で息苦しい時の呼吸法を紹介で、肋間神経痛の痛みを和らげる呼吸法を紹介しているので、是非ご参照いただきたい。
まとめ
咳をしたときに肋骨あたりが痛む場合、2つの可能性が考えられる。
1 骨に異常がある場合
2 肋間神経痛である場合
自分の症状がどちらの原因によるものであるかは、
1 慢性的に1日中痛む場合は骨に異常がある可能性が高い
2 痛みが断片的に波状に襲ってくる場合は肋間神経痛の可能性が高い
痛む部位が
1 痛む部位がピンポイントで狭い範囲であれば骨に異常がある可能性が高い
2 割と広い範囲で痛みが感じられる場合は、肋間神経痛の可能性が高い
と考えてみると良いであろう。
もし骨に異常感じた場合は、患部をなるべく固定させ、速やかに整形外科でレントゲンを撮ってもらうべきであろう。
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